ファンタジーマーケティング

HEINE

こんにちは、売れる仕組みづくりの専門家の HEINEです。
オンライン起業家コミュニティ「リバタリア」で、フリーランスの人材育成中。元、考古学者。正社員経験ゼロ、豆腐屋のアルバイトがキッカケで起業の道へ進むことになった異色の起業家。> プロフィール

(※本記事は2024年月6月9日にメルマガで発行された内容のものです。最新の情報を受け取りたい方はこちらから)

本日はファンタジーマーケティングについて話します。

Instagram、TikTok、YouTube、これら写真、動画、ライブを通じて人の顔が見えるメディアが流行っていることは誰もが知っている事実ですが、なぜこれらのメディアでモノが売れるのか知っていますか?

今でも顔の見えないブログでモノは売れています。しかし、今は顔の見えるメディアの方が売れやすい傾向にある、この理由です。

答えは二つです。

①信頼できる人から買いたい
②世界観を買っている

一つずつ解説します。

①信頼できる人から買いたい

昔は、

”何を言うか”

が重要視されてきましたが、今は、

”誰が言うか”

が重要視されていることはご存知ですか?

これは、商品が溢れかえり、どれが自分にピッタリなものなのかもはや判断がつかないため、信頼できる人の言うものを買いたいという心理からきています。もう、広告は信じてないんですね。

”何を言うか”

はコピーライティングの世界で、伝え方で売るというもの。これらがめちゃめちゃ溢れているので、消費者はウザったく思っているのです。…まぁとはいえ、今でももちろんこれも通じるので100%使えなくなったというわけではないですよ?

時代の傾向として、

”誰が言うか”

の方が重要視されるようになった、ということです。なので、その”誰”が見える方が安心するのです。顔出ししているInstagramやTikTok、YouTubeなどがインフルエンサーになりやすいのは、その信頼性からきているんですね。

②世界観を買っている

そして二つ目。世界観を買っているということですが、そもそも”世界観”とは何かわかりますか?

答えは、

世界観=非日常の世界

です。

日常の世界にはないもの、それが非日常の世界ですね。

人はね、、、非日常の世界を求めているんですよ。

なので、『平日休みでTシャツGパンでハワイ』や『ホテルのラウンジでアフタヌーンティー』や『海辺で絵毎日サーフィンの生活』や『田舎でリモートワークしながらスローライフ』…こういった今の自分の日常の世界にはない非日常の世界に憧れを抱くのです。

そして、これらの非日常の世界を見せてくれた人に近づきたいと思います。なので、その人に興味を持ち、その人が提供する商品・サービスにお金を払おうと思うのです。

「んー…HEINEさんが言うことはなんとなくわかるようなわからないような…具体的にはどういうことですか?」

もし、そう思うのなら安心して下さい。僕も同じ気持ちでしたから(笑)

具体例を出しましょう。Instagramがわかりやすいかな。Instagramでビジネスをしたい人はみんな一生懸命情報発信をしてますよね?有益な情報、価値のある情報を少しでもライバルよりも多く、頑張って発信しています。

…しかし、そこはほとんど見ていないのです。いや、見ていないというのは語弊がありますね。見ているのですが、順番が後なのです。

まず見ているのは世界観。画像や動画の裏にある非日常の世界なのです。

例えば、ある女性は起業コンサルをしているとします。起業コンサルといえば、インスタではそこら中にいますよね?しかし、彼女が発信しているのは、画像や動画の背景にある、ホテルのラウンジでアフタヌーンティーをしている自分を見せているのです。ギラギラ見せているのではなく、しれっと、あざとくね。

すると、どんなことが起きるかというと、ぶっちゃけ発信内容が当たり前すぎることであっても、

「こんなライフスタイルを送っている人はさすが言っていることが違うな」

なんて勝手に大きく受け止め、スルスルと読み手の思考に溶け込んでいくのです。…割と誰もが言っているような普通のことを言っていてもね。これは写っている人の服装や髪型とかもそうですよ。なので、それだけ世界観というものは重要なのです。

世界観は、写真であれば写真の中の世界なので、全体的なものになりますし、動画、ライブであれば、喋っている人の裏側が世界観になります。

なので、画角に入らないところが仮にゴミだらけであっても、画角に入っているところが伝えたい世界観を含んでいればOKということにもなります。

ある時、この世界観でおもしろい事例を発見しました。Instagramでそれこそ、起業コンサルをしているママさんのアカウントです。

彼女の発信は、

”忙しいママでも起業できる”

ということを発信したかったのでしょう。

すっぴんで頭にヘアバンドをつけて、洗濯物を畳んでいたり、車でスーパーにいくシーンを倍速で見せたりして、そういった世界観を発信していました。

家のキッチンとかもごちゃついていて本当に忙しそうだし、ありのままを発信してましたよ。するとどうでしょう?彼女の生徒さんたちが投稿にあらわれたとき、その生徒さんたちはまさに忙しいママさんたちばかり。

生徒さんたちは、

”忙しいママでも起業できる”

その世界観に”憧れ”て彼女のコンサルを買ったんですね。

と、こんな風に人は世界観を買っています。

つまり、

世界観に憧れる

その人に興味を持つ

その人を信用する

その人の商品を買う

と言う流れになっているわけです。

ね?

”何を言うか”

ではなく、

”誰が言うか”

になっているでしょ?そういうことなんですよ。ちなみに、ちょっと恐ろしいことを言ってもいいですか?絶対に悪用しないでくださいね?上記のことから何が言えるか。

それは、世界観を上手に演出できれば、商品が最悪なものでも売れるという構図になるということです。

僕のところにたまに相談で、

「●さんの商品を買ったのですが、中身が本当に良くなくて驚きました」

みたいなことが来ます。

「いや、中身がよくないものをそもそも買うなよ」

というツッコミはおいておいて、なぜそんなことが起きるのかというと、商品の中身をみたのではなく世界観をみて判断したからです。なので、極端な話をすれば詐欺ができるのです。悪用厳禁の理由をわかっていただけましたか?それだけ世界観が重要だということです。

そして、僕はファンタジーマーケティングとあえて言いましたが、ここにも理由があります。

ファンタジーとは、現実にないものになりますが、

”人はファンタジーを信じたい”

生き物なのです。科学的根拠がなくてもいいんです。

「もしそんな世界があるならいいな」

と、心の中で1%以上は誰もが思っているのです。なので、どんなに優秀な人であっても、詐欺に引っ掛かります。その”もしかして”を上手に演出するのが詐欺師ですからね。

あなたはマーベル映画を知ってますか?マーベルシリーズの中でスパイダーマンの作品があってその二作目『ファーフロムフォーム』でミステリオというヴィラン(敵)が登場するんですね。

このミステリオって普通のヴィランと違って普通の人間なんですよ。何か超能力の力を使っているわけでもなく、本当に普通の人間です。しかし、ドローンとARの技術を使って空を飛べる演出をしたりして、ヒーローっぽい演出をするんですよ。なので、散々ヒーローをみてきた映画の世界の地球人はミステリオのことをヒーローだって疑わない。信じているのです。

そんなミステリオがスパイダーマンに負けて最後に放った言葉があります。

ミステリオ:「They need to believe.and nowadays,they’ll believe anything.」

これ、字幕では以下で訳されてました。

ミステリオ:「人には信じる何かが必要なんだ。近頃じゃ、みんな何だって信じる」

…どうですか?なんだか映画の世界の話ではなく、現代人に対する皮肉にも聞こえませんか?非日常の世界、ファンタジーは誰だって信じたいし、信じられるものを提示されて、リアルに魅せられたら、今じゃ誰もが信じるぜってことを言っているのです。

長くなりましたが、世界観は売れるという話でした。

あ、ちなみに、男性は世界観を作るのが下手なので、今回の話はかなり重要ですよ。YouTube、Instagram、ためしに男性の方を見てみて下さい。大体、世界観の演出がテンプレ化していて、背景が、

・ビジネス書が並ぶ本棚
・タワマンなどの高い部屋の広い窓
・海外の高級ホテル

この三つくらいかな。あとは、手首にロレックスやヴィトンのシャツをきたりとか。

わかりやすいといえばわかりやすいのですし、男性がこういう非日常な世界に憧れをいだきやすいから世界観を出しているのかもしれません。もしくは、それら以外の世界観を知らないのかもしれません。TTPという言葉があるように、成功者と呼ばれる人を真似した結果、みんなそんな世界観ばかりになっているのかもしれませんね。

女性はこの辺敏感なので、露骨だなぁと思っているものは毛嫌いしますね。ちょうどこの前、この手の話をしたら、

「あまりに露骨だとそれがノイズになって話が入ってこないから動画をみないで閉じる」

と言ってました。男性の方、この言葉は超重要なヒントですよ?僕もすぐメモりました(笑)

世界観、忘れないようにしましょう。

(※本記事は2024年月6月9日にメルマガで発行された内容のものです。最新の情報を受け取りたい方はこちらから)

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この記事を書いた人

起業プロデューサー。正社員経験ゼロ、豆腐屋のアルバイトがキッカケで起業の道へ進むことになった異色の起業家。現在は「笑顔で助け合うことが当たり前なあらそいのない世界を創りたい。そのために、あなたを誰かの「ヒーロー」にする」を理念に、オンライン起業家コミュニティ「リバタリア」でフリーランスの人材育成につとめている。経歴・実績はこちら

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