こんにちは、起業プロデューサー HEINE(ハイネ)です。
オンライン起業家コミュニティ「リバタリア」で、フリーランスの人材育成中。元、考古学者。正社員経験ゼロ、豆腐屋のアルバイトがキッカケで起業の道へ進むことになった異色の起業家。> プロフィール
今回は「お客さんとファンの違い」について話そうと思います。
差別化が必要な時代に現代において「ファン化が必要だよ」と誰もが言っています。が、僕の中で結論がありまして、実際世の中の人が言う「ファン」というのはちょっと違うなと考えています。今回はその理由もお伝えします。
結論から言うと、矢印の向きが違うのです。
お客さんは矢印が自分に向いています。なぜなら、自分の悩みを解決したいから商品を購入しているからです。まぁ当然といえば当然ですよね。
一方で、ファンは違います。ファンは矢印が相手に向いているんですよね。
図にするとこんな感じ。
お客さん ← 僕(私)
ファン → 僕(私)
矢印が真逆ですね。
つまり、両者が払っているお金は明確な違いがあります。
お客さんは悩みの解決代としてお金を払い、ファンは応援代としてお金を払っているということです。
ある地下アイドルのファンである友人がCDをたくさん買っているシーンがあり、その時にこんなことを言ってました
「彼女が頑張っているから僕が彼女のことを支えないと…」
当時は健気だなあと思ってみてましたが、これがファンの心理なのです。彼は応援したい。
だから悩みを解決したいだなんてこれっぽっちも思ってないんですよ。
強いていうのなら「彼女の悩み(集客)を解決したい」とかでしょうか。
だからチケットを売るために走り回ったり、切り抜き動画を作ったりして地下アイドルの悩みをを解決しようとする。
僕が好きなVtuber事務所のホロライブのファンなんてとんでもなくすごいですよ。
あるVtuberがライブ配信をしたらその数時間後にはきれいに編集されてまとめられた切り抜き動画が4,5個、いやもっと(?)あります。ライバーである彼女たちは夜から深夜にかけて配信することが多いので早朝に終わるんですが、その数時間後なので、午前中に切り抜きが完成するというわけです。
…ん?おかしいと思いませんか?
そう、彼らは寝ずに切り抜き動画を作っているということになります。その情熱たるやすごいと思いません?しかも、完全に無料です。なぜならお金が欲しいからやっているんじゃない。”応援”したいから自らの意志で行動しているのです。
ちなみに、僕が『ニウエ暮らし』のYouTubeチャンネルを作って6月2日の出国から6月14日の帰国まで(現在も第二章として続いていますが)の中でもファンができました。
その時、無償で協力してくれたファンたちには本当に感謝しています。彼らは僕のために動画の拡散をしてくれたり、応援の支援代を送ってくれたり、応援のメッセージを送ってくれたり、推薦文を作ってくれたり、動画の編集などもしてくれました。みんな、みずからの意志で手を上げて行動してくれたのです。
だから僕一人の力というよりも、本当にみんなの力で一つのプロジェクトを成し遂げたという印象が強いですし、多分ファンのみんなもそう思ってくれているはず。
どうです?ファンの力がどれだけ大きなパワーを持っていて、影響力があるかが伝わるのではないかなと思います。
じゃあこのファンを作るにはどうしたらいいの?っていう本題を話したいと思います。
ファンを作るルートは二つあります。
①直接ファンを作るルート
②まずお客さんを作って、ファン化するルート
ですね。
①は地下アイドルとかがそうですね。だって、地下アイドルは悩みを解決することなんてしませんから。なので②はありえません。①です。
一方で、僕らのようなビジネスをする人たちは②が多いです。まずは悩みを解決する商品を買ってもらってお客さんという接点ができてから、だんだんと売り手の人間の魅力に惹かれていってファンになるというパターンですね。
ちなみに②のおもしろいところは、この時点で差別化が行われるということ。
「●●といったらあの人」というように、いわゆる”人検索”がおきるので、ダイレクトに検索してくれるようになります。でもってこの差別化は真似できないので、ずっとオンリーワンです。
話を戻します。
ファンを作るルートはこの二つがあるということですね。で、ビジネスをする人は②だよということ。
ここでよく世の中で言われているビジネスでファンを作る方法を引用します。
それは、
・専門家であることを明確にする
・実績を積み上げる
・有益な情報を届ける
・コミュニケーションをとる
ということとかを聞きます。(それ以外もあると思うけどここではとりあえずこれだけ)
が、これってファンになりますか?ってことなんですよ。
応援代としてお金出してくれますか?睡眠時間を削ってまで行動してくれますか?ってことなんですよね。
当たり前ですが答えはNOです。
だってこれってあくまでお客さんを作る方法なんですもん。矢印の方向はお客さんに向きますよね。
だからファンというよりも”信頼できそう”って思われるためのテクニックですよね。
ファンは違います。実際に行動するからファンなんです。逆を言えば、行動させなければファンではないということです。
僕が好きなX JAPANのYOSHIKIとかまさにファンの力を使いまくってますよ。
CDが出たら「ファンのみんなの力が必要だ」とSNSで呼びかけてCDを販売したり、TV出演すると決まれば「今度出るけど見てくれる?」といってアクセスを集めたりしてます。なんなら「もう持ってる?」とかいって楽天カードを作らせてますからね。そんな人いますか?(あ、いい意味で褒めてるんですからね。何度もいいますが僕は昔からX JAPANのファンでお金をつっこんでます)
なので、僕らはファンを作る必要があります。
じゃあどうやって作るか。
これには、「明確なビジョンと期日」「リアルストーリーとプロセス」「巻き込みと自分事にさせる」の三つですね。
「明確なビジョン」というのは、例えば”武道館に行く”とかのミュージシャンのやつ。期日は”2024年12月に”とかそういうのですね。
で、「リアルストーリーとプロセス」というのは、全部開示するということです。いいことも悪いことも。でプロセスなので進捗を逐一シェア。
すると、「この先どうなるんだろう」「あとちょっとでここまでいける」と期待やツァイガルニック効果が働きます。(※ツァイガルニック効果というのは、未完了なものは続きが知りたくなるというものですね。テレビドラマはこれを使ってます)
でもって「巻き込みと自分事にさせる」というのは、これらのことから巻き込んで参加させるということです。
例えば、武道館に行くというのであれば、2024年12月までに残り何日だからそれまでに何人動員しないとだね!だからSNSで拡散してちょっとでも手伝おう!とかそういう感じで巻き込んで自分事にさせることです。
これらの3つをすればファンが生まれます。
ポイントとしては『共感』ですね。
これら3つに『共感』がなければファンは生まれません。なので、どれに関しても『共感が』の一貫性がなければ「なーんだ、口だけかよ」となるので要注意です。
なので・・・
②まずお客さんを作って、ファン化するルート
こっちでファンを作るなら接点は商品でもいいんですが、そこから先にはこれら3つをしていく必要がありますよということですね。
そうすると
お客さん ← 僕(私)
が
ファン → 僕(私)
となるということです。
参考にしてみてください。
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